Hello everyone!
It’s Josh!
皆さん、こんにちは!
函館の英会話講師・ジョシュアです。
今日は、英語の丁寧な依頼表現をご紹介します。
依頼表現は、もちろん何かをしてほしい時に使用する表現ですが、依頼部分を他の表現にすることで、丁寧に質問をしたりすることも可能です。
【依頼表現】
食卓を囲う場面を想像してください。
遠くに置かれた塩を手渡してもらう時の表現です。
- ①“Please pass me the salt. / Pass me the salt, please.”
- ②“Will you pass me the salt?” “Would you pass me the salt?”
- ③“Can you pass me the salt?” “Could you pass me the salt?”
- ④“Can you please pass me the salt?” “Could you please pass me salt?”
上記の表現は、どれも「塩を取ってください」という意味ですね。
では、どのような違いがあるのでしょうか。
①Please + 命令形 / 命令形 + please
“pass me the salt”だけでは、「塩を渡せ」という命令ですが、“Please”(お願いします、どうぞ)を付けることで命令から優しい形になります。
②と③“will”と“can”の違い
“Will you ~” =「あなたは~する意思がありますか」
“Can you ~” =「あなたは~することが可能ですか」
という、それぞれ意図が隠れています。
ですので、
“Will you pass me the salt?”
「あなたは、私に塩を渡してくれる意思がありますか?」
“Can you pass me the salt?”
「あなたは、私に塩を渡すことができますか?」
という意図がある「私に塩を渡してください」というお願いする表現です。
現在形と過去形の違いは?
これは、仮定法をお浚いすると理解しやすいです。
If you join his birthday party, he will be very happy!
もし、君が彼の誕生日会に参加したら、彼はとても喜ぶよ!
If + 現在形の仮定法だと、現実味があります。しかし、
If I had a car, I would pick you up tomorrow morning.
もし僕が車を持っていたら、明日の朝、迎えに行ったのに。
現実には持ってないけど、持っていたら・・・と
思い描いているものと距離がありますね。
ということで、依頼する場合も、現在形はより親密さがありますが、過去形にすると話し手からの距離感がある印象を受けます。この「距離感」というのが大事になってきます。
過去形にすることで
- 見知らぬ人に対して。
- そこまで距離が埋まっていない。
- まだ仲直りしてないけど・・・。
という距離感が見え隠れしている表現です。
“Can you please~?”/ “Could you please~?”
「可能ですか」という意図が入っている依頼の慣用表現に、「お願いします」という依頼表現を重ねています。
現在形
「(テーブルの向こう側で盛り上がっているけど、お塩欲しいなぁ)…Max? Sorry to bother you but..., can you please pass me the salt?」
(…ねぇマックス、盛り上がっているところゴメン、塩を取ってもらってもいい?)
と丁寧に伝えることができます。
過去形
「(カウンター席の居酒屋。2席先のお客さんの目の前にあって)Excuse me, Sir? Could you please pass me the salt?」
のように、使用することができるでしょう。
長文になるほど「丁寧」になる?!
お気づきかもしれませんが、文字数が多くなればなるほど、丁寧さが増しているように感じるでしょう。これは、日本語でも言えることかと思います。
例えば、対応不可能な場合を想像してください。
「できません」
「致しかねます」
「申し訳ございませんが致しかねます」
「こちらでは対応致しかねますが、顧客相談窓口へお繋ぎいたします」
など、長くなれば長くなるほど、対応が丁寧ですね。
「依頼」以外の丁寧な表現
今回、紹介した表現から、依頼以外にも使用できる丁寧な表現があります。
“want” vs “would like”
“want”は、もちろん、「~がほしい」や「(~to do)~したい」などと訳されますが、場面や言い方によっては、子どもが親に強請っているように聞こえます。また、 “Do you want to go?”と質問するのも、場合によっては、「格下に見られている」と感じられるため、気を付ける必要があります。
職場やちょっとfancyな飲食店などでは、 “I would like (to do) ~”と答え、質問する場合も、“Would you like (to do) ~?”が良いでしょう。
余談ですが・・・
さて、丁寧な表現を紹介してきましたが、英語学習を進める中で、「英語には敬語がない」「英語はフレンドリーだ」など、目にすることがあります。しかし、英語もコミュニケーション・ツールのひとつです。日本語では、謙譲語・尊敬語・丁寧語があり、TPOによって敬語を使い分けています。それによって、相手への敬意を表すコミュニケーション・ツールのひとつです。
例文として「申し訳ございませんが対応致しかねます」をご紹介しましたが、「対応できなく申し訳ない、残念だ」という表情や声のトーンではなく、いかにも不貞腐れているとどうでしょう?印象は最悪ですね。
また、短い表現であっても表情や声のトーンが明るいと、親近感があり、(公園などで)"Hey, join us!"(一緒にやろうよ!)ということも印象が違いますね。
日本語は、英語に比べて母音が多かったり、文化的に控え目・婉曲的表現が好まれる言語です。一方、英語のアクセントやリズムが根本的に違い、多文化社会で使われるため直接的な表現が多い言語です。また、日本では年齢・年次で上下関係が顕著に表れますが、欧米では年齢・年次ではなく、実力社会であるため、年下の上司などには、一段と気を遣う面もあります。しかし、同僚とコミュニケーションを図る際、相手との距離感や自分の気持ちを、「表情と声で言葉に乗せることによって、円滑に進める」ことは、日本語でも英語でも共通していることです。
表情・トーンを磨くために
どの言語でも、長くなればなるほど、丁寧な表現となりますが、実際のところ、短い文でどれくらい気持ちを乗せられるかでも、印象が変わってきます(例: "Join us!" と "Why don't you join us!"、両方とも明るい声、暗い声で試してみましょう)。
色んなパターン(例:命令形~かなり丁寧な文まで)を覚えることは大切です。しかし、英語は「実際に意思疎通ができるツール」にしていくことが大事です。たくさん表現を知っているのに、中々伝わらない・・・と感じている方は、録画・録音をして見返してみください(特に大手オンラインレッスンでは、ビデオで復習ができるものもあります。また、自習されている方にはスマホのボイスメモも便利です)。実際に話したものを復習し、何回も実践で練習することで、上達していきます。
当教室でも、「伝わる英会話」提供中
Glocal Life Hakodateの英会話レッスンでは、実践的な英会話を習得して頂くため、1対1でも、グループでも受講頂けます。「丁寧な表現」をご紹介しましたが、「声のトーン」「発音方法」「強弱」など伝わる英会話をお伝えしています。是非、お問合せ下さい。そして、その学んだことを、英会話サークル "First Penguin"で実践していきませんか?
joshua-english-lesson.hatenablog.com
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